ショッピング枠現金化は違法?利用者が負う4つのリスク

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クレジットカードのショッピング枠を現金化する「ショッピング枠現金化」。

金融ブラックの人でも資金調達に使えると密かに利用されています。しかし、このショッピング枠現金化に「怪しい…」「違法なんじゃ…」という感情を抱いたひともいるのではないでしょうか?

結論だけ先に伝えると、クレジットカードのショッピング枠を現金化する行為は違法ではありませんが、数知れないリスクを含むので利用してはいけません

この記事では、違法性と利用者のリスクを解説し、最後に別の資金調達方法も紹介しています。

1:ショッピング枠現金化の違法性を2つの立場から解説

ショッピング枠現金化の違法性

クレジットカードのショッピング枠を現金化すると違法になるのでしょうか?

冒頭でもお話しした通り、一般的な見解は「違法ではない」です。ただし、状況や立場によってこの見解はすこし変わってきます。

この章では下記2つの立場が違法になるのか解説しましょう。

  • 専門のクレジットカード現金化業者
  • 現金化サービス利用者

実は、完全に合法とは言えない場合もありますよ。

1-1:専門の現金化業者はグレー

ショッピング枠を現金化する方法としてメジャーなのは「クレジットカード現金化業者」を利用する方法です。

業者は商品の買取や、キャッシュバックキャンペーンを名目に、利用者に対して事実上の金銭の貸付を行っています。

これらのクレジットカード現金化業者は法律的にはグレーゾーンです。場合によっては「違法」と認定されることもあります。

重要なのは、商品取引という「名目」がしっかりしているかです。2010年には、商品取引を怠ったクレジットカード現金化業者が摘発されたとニュースで話題になりました。

1-2:現金化利用者はオフホワイト

一方の現金化サービス利用者はオフホワイトと言えるでしょう。かぎりなくグレーが混ざった白です。

基本的には、利用者が違法になることはありません。業者には逮捕歴があるのとは裏腹に、利用者の逮捕歴はこれまで確認されてないのです。

すこしグレーが混ざっている理由を説明しましょう。それはカード会社に対する「詐欺罪・横領罪」になるかもしれないからです。

ショッピング枠を現金化目的で利用するのは、カード会社の規約違反です。カード会社を欺き現金化サービスを利用したとなると、詐欺罪になるかもしれないかもしれません。

2:ショッピング枠現金化にともなう4つのリスク

クレジットカード現金化4つのリスク

ショッピング枠現金化の利用者は違法性についての心配しなくても良いでしょう。

しかし「違法かどうか」以外にも知っておくべきリスクがあります。

  • クレジットカード利用停止の可能性は大
  • 自己破産できない可能性が大
  • 詐欺にあう可能性が大
  • 支払い不可能になる可能性が大

なんと4つもあります。

申し込みする前に絶対に確認しましょう。

2-1:クレジットカード利用停止の可能性は大

1つ目はクレジットカード利用停止のリスクです。

カード会員から強制解約させられたり、未払金額を一括請求されることもあります。

というのも、ショッピング枠を現金化目的で利用することは、カード会員の利用規約で禁じられているからです。

支払いを滞納したり、明らかに換金性の高い商品を購入すると、上記のリスクはグッと高まります。

2-2:自己破産できない可能性が大

2つ目は自己破産できなくなるリスクです。

ショッピング枠を現金化して借金を増やした場合、自己破産申請が通らなくなる可能性があります。自己破産とは、借金をゼロにする最大の債務整理のことです。

「破産法」には破産できない条件のひとつとして下記の記述があります。

【引用】

破産法 第252条第1項第2号
破産手続の開始を遅延させる目的で,著しく不利益な条件で債務を負担し,又は信用取引により商品を買い入れてこれを著しく不利益な条件で処分したこと。

信用取引とはクレジットカードのことで、クレジットカード現金化のことであるのは明白です。

2-3:詐欺にあう可能性が大

3つ目は、詐欺にあってしまうリスクです。

クレジットカード現金化業者はグレーゾーンな商売だとお話ししました。そんな業者の中には、換金率や手数料を不当に下げる悪質業者や、振込さえ行わない詐欺業者もいるのです。

優良業者もいるとは言われますが、「グレーな業界の中での優良業者」だということは忘れてはいけません。

2-4:支払い不可能になる人がほとんど

4つ目は、支払い不可能になるリスクです。

ショッピング枠を現金化すると、決済額の60%~85%の現金が受け取れます。これは、利用する商品や、使う業者によって変動します。

最大40%、少なくとも15%は損してしまうサービスなのです。よって、支払いを先延ばしにするだけで、結局返済の目途が立たない人がほとんどになります。

3:現金化利用者おすすめの資金調達方法

ショッピング枠現金化利用者には、別の資金調達方法も視野に入れるといいでしょう。

  • amazonギフト券の現金化
  • 友人や家族から借りる
  • 消費者金融やキャッシング
  • 債務整理

多重債務に陥っている人は、ショッピング枠現金化でその場しのぎをするのではなく、「債務整理」を行って根本的な問題を解決するといいでしょう。

3-1:amazonギフト券の現金化

amazonギフト券などの「電子ギフト券の現金化」は、クレジットカード現金化と異なり違法性のないサービスです。換金率も高いことから近年利用者は急増しています。

ただし、ショッピング枠を現金化する行為には変わらないため、4つのリスクは健在といえるでしょう。

3-2:友人や家族から借りる

最も安全な資金調達方法は、友人や家族から借りることです。

借りられるような状況にない人は、ショッピング枠を現金化するべきではありません。

その場合は、債務整理に視野を向けましょう。

3-3:消費者金融やキャッシング

メジャーな資金調達方法である消費者金融(サラ金)やカードのキャッシングです。

こちらの方法を使える人が、クレジットカード現金化を利用するメリットは一切ありません。

限界まで借りておりショッピング枠現金化しか方法がない人は、債務整理の方が最適です。

3-4:債務整理

散々出てきた債務整理とは、かんたんに言うと「借金を減らす方法」です。自己破産や個人再生、任意整理や特定調停などは、借金を減らしたりゼロにもできます。

まずは、弁護士に無料相談するのがいいでしょう。

まとめ

ショッピング枠現金化は「違法ではない」という見解が一般的でした。

しかし、法律とは関係なくリスクが4つも伴います。

現金化するよりも「債務整理」を視野に入れるのがいちばんの選択かもしれません。

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