クレジットカード現金化は絶対に損するサービスです。
その理由は大きく2つあります。
- 手数料が20%と莫大
- 返済までの期間が1ヵ月と短期間
よって、資金練りに困ってクレジットカード現金化を使っても、その場しのぎにしかなりません。
今回は、クレジットカード現金化が「損」だということを、他の現金調達方法と比較しながら解説していきます。
Contents
1:クレジットカード現金化を使うと100%損する
クレジットカード現金化の換金率相場は70%前後のため、利用すると100%損してしまうサービスです。
じつは、10,000円クレジットカード決済しても、7,000円くらいしか手元に現金として残りません。しかも、決済した10,000円はカード会社に1ヶ月後に支払う必要があります。
つまり、30%も資産を減らしてしまうのです。
この手数料の高さは、消費者金融やキャッシング、カードローンなどと比べても尋常ではなく高い数値となっています。次の章では、実際にどれくらい損してしまうのか例を挙げながら解説しましょう。
2:他の現金調達方法と比較して分かった現金化の罠
クレジットカード現金化のサービスは手数料で30%も損してしまいます。
しかし、具体的な金額を見ないとイメージできない人も多いでしょう。よってこの章では、各サービスで5万円調達した場合の支払金額を比較しました。
- 消費者金融と比較
- 闇金と比較
上記の2パターンに分けて解説していきましょう。
2-1:消費者金融と比較
まずは、資金調達の最もオーソドックスな手段である消費者金融と比較しましょう。CMでもよく見る「レイク」や「アコム」が有名ですね。
消費者金融の支払金額は、借りた金額に利息を上乗せした値になります。利息は年間最大まで20%と法律で決まっているため、それ以上はありません。
早速手数料30%のクレジットカード現金化と比較しましょう。
【比較】各方法で5万円調達した場合の返済金額
消費者金融 | クレジットカード現金化 | |
条件 | 年利20% | 換金率70% |
1か月後 | 50,829円 | 71,428円 |
3か月後 | 52,487円 | – |
6か月後 | 54,974円 | – |
換金率70%のクレジットカード現金化で5万円調達するには、71,428円(50,000÷0.7=71428)のカード決済をする必要があります。
消費者金融と比べると、とてつもなく損する取引であることが分かるでしょう。
2-2:闇金と比較
次に絶対に使ってはいけない違法なサービス「闇金」と比べてみましょう。闇金の利息は「トサン」と呼ばれる10日で30%が主流です。闇金が損するサービスというのは明らかですが、クレジットカード現金化と比べるとどのような結果になるのでしょう。
【比較】各方法で5万円調達した場合の返済金額
闇金 | クレジットカード現金化 | |
条件 | 10日で30% | 換金率70% |
10日後 | 65,000円 | – |
1か月後 | 109,850円 | 71,428円 |
2か月後 | 241,340円 | – |
1ヶ月後の支払いを見ると。クレジットカード現金化の方が安いですが闇金の利息に近いものを感じます。
ここまでの調査をまとめるとの下記のようになります。
【得】消費者金融 > > > >クレジットカード現金化 > >闇金 【損】
消費者金融よりは「損」なクレジットカード現金化ですが、闇金と比べると比較的「得」だということが分かりました。
3:クレジットカード現金化を使ってはいけない3つの理由
クレジットカード現金化が「損」なサービスだということは分かりました。よってできるならば使わないのがベストです。
その理由は「損」だということに加えて3つあります。
- 支払い不可能になる可能性が高い
- カード会社の利用規約に違反
- 自己破産できなくなる可能性が高い
詳しく解説していきます。
3-1:支払い不可能になる可能性が高い
クレジットカード現金化サービスを利用した場合、1ヶ月後という短期スパンで料金を支払う必要があります。そのため、カード会社に利用料金を支払えなくなる人が後を絶ちません。
カード会社に支払いができないと次のような状況に陥ります。
- 信用情報の悪化
- 生活困難な状況
返済可能な額を現金化する分にはカード会社も儲かるため問題ないと言われますが、支払えなければそれは「詐欺罪」に当たる可能性もあるのです。
3-2:カード会社の利用規約に違反
カード会社は「クレジットカードを現金化目的で利用してはいけない」と利用規約に定めています。
利用規約に違反してクレジットカード現金化するとどうなるでしょう。
- カード会員から強制解約
- ブラックリスト入り
- 未払金の一括請求
上記のようなリスクがあることは知っておくべきです。
3-3:自己破産できなくなる可能性が高い
本当に借金がふくらみ「自己破産するしかない」という状況になった場合、過去にクレジットカード現金化を使っていると、自己破産できなくなる可能性が高いです。
クレジットカード現金化で膨らんだ借金は自己破産でチャラにできなくなります。破産者の誠意や反省が認められれば、自己破産できる可能性もありますが、現金化は利用しない方がよいでしょう。
まとめ
クレジットカード現金化は損するサービスでした。それには換金率という高い手数料が関わっています。
闇金と比べても相違ないレベルの高さになるため、使わないようにしましょう。
本当に借金が膨らみ、生活が困難になっている人は、「現金を調達」するのではなく、債務整理を行って「借金を減らす」ほうを選んだほうが良いです。